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【詳しく】袴田さん再審 検察改めて死刑求刑 弁護団は無罪主張

22/05/2024 ソース : 匿名 数字をクリック : 1654

裁判のあと、袴田さんの姉のひで子さん(91)と弁護団が会見を開きました。

会見の冒頭、ひで子さんは、「本当にほっとしております。弁護士さんの反論はすばらしくよくて、これで勝ったようなものだと思っております。判決まではちょっと一服しようと思っております。みなさま長い間ありがとうございました」と述べました。

22日朝、浜松市の自宅を出発する際、袴田さんに「静岡には、もう1回行くだけでおしまいだよ」などと声をかけたということで、「『ああそう』と言っていました。たぶん、わかっていると思う。判決の9月26日になったら、わかるかわかりませんが、巌に説明しようと思っています」と話しました。

そして、「知らないうちに58年が過ぎてしまいました。この1年の方が尊いと思っています。大変長かった。死刑求刑は検察側の都合で言っていることだと思います。巌は無実ですから、判決は無罪だと思います」と期待を述べました。

弁護団の事務局長の小川秀世 弁護士は「5月に袴田さんの様子を見て、まさに妄想の世界でしか生きていないということを改めて感じ、ひどすぎると思った。死刑判決のえん罪というのは本当に回復しがたいダメージを与えてしまう。死刑制度自体、存続すべきでないと確信している」と述べました。

その上で判決に期待することとして、「強くはっきりと警察や検察による証拠のねつ造を認定してもらいたい。それしか無いと思っているし、立証はできていると思う」と述べました。